突然衝撃ガラス割れ動揺 千葉市都賀中 自然教室向かう途中 東関道多重事故

  • 0
  • LINEで送る

市川市の東関東自動車道上り線の多重事故で破損した大型バス=21日午前11時28分、市川市(共同)

 21日午前8時25分ごろ、市川市原木の東関東自動車道上り線湾岸市川インターチェンジ-高谷ジャンクション間で、千葉市立都賀中(同市稲毛区、神作稔校長)の生徒らが乗った大型バスと、大型トラックなど少なくとも3台が絡む事故があった。千葉県警などによると、生徒17人を含む23人がけがをした。大半が軽傷とみられ、トラック助手席の男性が骨折の重傷。生徒らは自然教室のため群馬県に向かっていた。同校は同教室の延期を決めた。

 県警高速隊などによると、男性(26)が運転するトラック(3・8トン)が車線変更しようとした際、右隣車線の大型トラック(12トン)と接触。減速した大型トラックに後続の大型バスが追突した。トラックは衝突の弾みで路肩に横転し、助手席の男性(70)が太ももを骨折するなど重傷。後部座席の女性(66)も首を骨折した疑いがあるという。

 大型バスに乗っていたのは、都賀中の2年生と教員ら計約40人。うち補助員として参加した同市内の大学2年生のボランティア(20)や生徒を含む18人が病院に搬送されたが、いずれもあごや頬に軽傷。全員がシートベルトを着用していた。

 生徒らは3泊4日の自然教室のため、千葉市高原千葉村=群馬県みなかみ町=にバス3台で向かっていた。前方の2台にも同級生らが乗っていたが、事故には巻き込まれなかった。

 現場は片側3車線の直線で、湾岸市川インターチェンジから南西に約500メートル。

 バスの前から3列目の座席に乗っていた男子生徒(14)は「座ってクラスメートとしゃべっていたら突然『バーン』という衝撃があり、前の座席で顔を打った。バスの前のガラスが割れた。皆何が起きたか分からず動揺していた」と振り返り、延期された自然教室については「行けなくなって残念」と話した。神作校長は「自然教室の日程については市教委と相談し、全員で行けるようスケジュールを組みたい」と話した。

 バスの手配などをした東日観光(東京都)は「バス運転手は『事故に巻き込まれるのを防ごうと急いでブレーキを踏んだが、間に合わず追突してしまった』と言っている。(運転手の健康に)問題はない」と説明。大型バスを運行する日の丸自動車興業会社(同)エアポートバス事業部の担当者は「事態を把握していないのでコメントできない」とした。

◆軽傷に安堵の保護者ら 校長「今は生徒の健康優先」

 「突然だった。衝撃があり、車内がざわついた」

 バスの後方で友人と話していた女子生徒(14)が事故当時のショックを語った。前方の座席に顔をぶつけて唇を切った。衝撃で首を痛めた生徒もいたという。

 負傷した生徒は浦安市内の2病院へ救急搬送。治療後、代替バスで午後3時50分ごろ帰校した。難を逃れたバス2台は埼玉県の三芳パーキングエリアで軽食を取った後、約1時間遅れて学校に到着した。

 学校には、生徒を心配した保護者が多数詰め掛けた。けがをした女子生徒の母親(48)は「職場に先生から連絡があってびっくりしたが、大きなけがではないと聞きホッとした」と胸をなで下ろした。

 生徒や保護者への説明会が急きょ体育館で開かれ、神作校長が22日の授業日程を説明。「元気に登校してほしい。不安があれば話して」などと生徒を気遣った。

 神作校長は「不安はあったが、生徒が落ち着いて行動してくれて私たちも助けられた。今は生徒の健康を第一に考えたい」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。